物件探しから、融資のための資料作成など
とにかく全てが振り出しに戻ってしまいました。

この頃はもう、働きたくてしょうがなかったので
かなり気分は落ち込んでいました。

といっても何も動かないわけにはいかず、とりあえず今の状況を伝えようと
サンドイッチの野菜を仕入れる予定にしていた八百屋「ゴーマル」さんのもとに伺いました。

ひと通り事情を話し、振り出しに戻るのでもう少し時間がかかることを伝えると
心の広い(体も大きい)ゴーマルの大将から

「うちで売ってみたら?」

とありがたい言葉をいただきました。

ゴーマルさんの駐車場にウッドデッキがあったので
そこをお借りする形で話がトントンと進みました。

これが8月下旬のこと。

10月1日の開店を目指して、今回は間借り営業として小さなスタートを切ることに決めました。

もう一度見つかるかわからない物件や
通るかわからない融資審査を待つよりは
小さい規模だろうがまずは動いてみて、やってみて。

若い頃にいつもそうだった、それが自分を成長させてくれたことを再確認し
ほぼ迷わずに決断することができました。

もちろん売上という点では当面の間、かなり苦労することは承知の上です。

そして、小さな間借り営業でも越えなくてはいけないハードルは
通常の飲食店舗と同じようにあります。

自由が利かない分、逆に準備は細かく必要になります。

次回の記事は間借り営業の準備について…。